2022年5月18日
はじめての夜勤にて
今回は、私的なことですが、とても嬉しかった出来事についてお伝えしたいと思います。
今年度、新規職員として配属されたA職員との会話です。
私 :仕事には慣れたかな?初めての夜勤はどうだったかな?
Aさん:はい、なんとか大きな問題もなく、無事にこなせたと思います。
私 :そうか、無事に夜勤が終わってよかった。お疲れ様。
Aさん:ただ、利用者のBさんがトイレに起きてきたときに、大きな声で私に話しかけておられたので、他の方の目が
覚めたりしないかとても心配になりました。
私 :それは大変だったね、Bさんは少し耳が聞こえづらいから、こっちの声も大きくなってしまうので
夜間は特に気を遣っただろうね。例えばだけど、僕の場合は、特にBさんに対しては
身振り手振りを使ってなるべく言葉に頼らずにコミュニケーションをとっているよ。
でも不思議なことに、大声ではなく、かえって普通に話しかけた時に意思疎通が出来ることが
よくあるんだ。
Aさん:それはきっと、〇〇さん(私)が男性だからだと思います。加齢とともに、高い音が
聞こえづらくなっているので、男性の声の方が、聞こえやすいのではないかと思います。
なので、私はあえて、Bさんとは低い声で話すようにしています。
対人援助技術として、会話中のトーン、話す速度、頷きや目線などのボディランゲージが挙げられますが、一番重要なのは、相手の立場に立って考えることです。簡単なようで、これがとても難しく、なにより相手のことを深く理解していないとできません。そして、介護の専門的な知識が必要となります。
介護職に就いて1ヵ月も経とうとしていないAさんは、既に利用者主体の目線で介護を行っています。私は、正直にすごいなぁと思うと同時に、Aさんのような人に介護に携わってもらえたことを心底嬉しく思いました。
長くなりましたが、私が嬉しく感じたことを、共有したく、頼もしい新任職員の紹介とともにお伝えさせて頂きました。令和4年度も、ホームあさぎり台を、なにとぞ宜しくお願い致します。
※老人性難聴について
高齢になってくると、老化現象の一つとして段々と耳が聞こえづらくなってくることがあります。相手の話している声が聞こえないだけでなく、自分が話している声の大きさもわからなくなるため、大声で話したり、怒鳴ったりすることもあります。
老人性難聴の症状には次のような特徴があります。
・高い音が聞こえにくくなる
・言葉の聞き分けが難しくなる
・雑音の中から聞きたい音を選び出せなくなる
人が発する言葉の中にはさまざまな周波数の音が混ざっています。そのため、たとえ相手が大きな声で話していても、高い周波数の言葉は脱落してしまい、言葉の聞き分けが難しくなります。