2024年8月11日
地震発生直後の初動対応について
このたびの8月8日に発生した九州・日向灘を震源とする地震により被害を受けられた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして臨時情報を出し、引き続き巨大地震への注意を呼びかけています。
年始に能登半島を震源とする強い地震に被災した経験から、もし大きな地震に遭遇した場合の初動対応について、注意点をお伝えしたいと思います。
(施設が全壊するほどの大きな地震を想定したものではありません。ホームあさぎり台に起こった、震度5弱程度の地震後においての、負傷者の発生や避難を要しない程度の対応です)
①エアコンの復旧
当グループホーム規模のエアコンの室外機は、LPガスにて稼働しているため、震度5相当以上の地震が発生した場合、安全装置が作動して自動的にガスが遮断されます。そのため、真冬の1月1日夕方にエアコンが一斉に停止する状況となり、一気に室内が冷え込んでしまいました。
多くの職員が安全装置の仕様と復旧方法について習得しておくことで、利用者の不安や体調不良を防ぐことが可能になります。真夏の季節にエアコンが長時間作動出来ないことで、熱中症などの二次被害が考えられます。地震の被害がなかったとしても、施設機能が復旧出来ないことによる被害があるということを覚えておいてください。
(ガス漏れ、出火がないことを確認して復旧手順を行ってください)
②不要不急の連絡を控える
地震発生の直後は、負傷者、被害状況の確認、利用者の安全確保、余震の備え、各機関への連絡調整、多くの緊急対応をその場にいるスタッフで行わねばなりません。心配な気持ちがあるかと思いますが、現場が落ち着くまでは不要不急の連絡は行わないようにしましょう。
阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震での経験を教訓として、今後の災害対策に繋げていけたらと思います。