石川療育センター

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2020年4月24日

外来からお役立ち情報:お子さんの食事について

 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、外出を控えおうちでお子さんといっしょに過ごす時間も多いかと思います。そこで、当センターでは今後おうちでお子さんと有意義な時間を過ごせるよう役に立つ情報を発信していきたいと思います。

 

 今回は保護者さんからよく受ける食事の質問についてお答えします。

Q「離乳食では食べていたのに、“好き嫌い”が多くなってきて野菜を食べなくなりました。」

A「野菜特有の青臭さと微かな苦みがイヤなのかなと思います。また、子どもたちの中に味覚・嗅覚の敏感な子も多いので、この時期は無理に食べさせそうとしないで好きな物の中に細かく刻んで混ぜる等の工夫をしてみましょう。少しずつ食べられると良いですね!」

 

 

 

Q「食事の時にスプーンや箸を使っていますが、手づかみが多いのが気になります。」

A「手づかみは手が使いやすいからだと思います。子どもがスプーンや箸を上手く使っていますか?うまく使えていない時は、使いやすいように工夫や協力をしてあげて下さい。箸の使い方が下手な時は、市販の練習用の箸を使うのも良いですね。また、子どもが手で嫌いな物を摘まみだし、そのまま手づかみになっている事があります。その場合は嫌いな物を減らして、好きなものを増やす等の工夫をしてあげて下さい。

 

Q「食事中の“立ち歩き”や“座って食べない”はどうすればいいですか?」

A「子どもによって色々な理由があると思います。好きな物がない、満腹、近くにおもちゃがある、テレビがついている等が考えられます。また、今は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、外に出る機会が少なく、運動量も減っていることも影響しているかと思います。食事の栄養も大切ですが“子どもの好きな物“を出してあげることも大切です。そして、おやつを食べ過ぎると満腹でごはんが食べられません。空腹感も大切です。食事中におもちゃが見えたり、テレビがついていると食事に集中できません。テレビを消す、おもちゃを置かない等の工夫ができたら良いですね。子どもたちが少しでも座って食べることができたら褒めてあげて下さいね!」

 

 

 

 現在、こどもたちにも大人たちにも新型コロナウイルスの影響でストレスも多いと思います。こんなときだからこそ、子どもたちの好きな物をだしてあげるようにして下さいね。

 保育園や幼稚園が始まれば、子どもたちは大好きなお友だちと一緒に食べるようになるので、“座ること”“食べること”が自然に身についてきます。保護者さんからは「入園した頃は好き嫌いが多かったけど、卒園する頃には食べられるものも増え、座って食べるようになりました。」と言われることも多いですよ。

この記事は、広報「あいじ」第71号より引用しました。

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