2025年3月11日
金沢まちなかで開催! 障害のある方々の表現に触れる2つのアート展
現在、金沢市内で障害のある方々の創造力と表現の魅力に出会える2つのアート展が開催されています。それぞれの展覧会には、個性豊かな作品が集まり、訪れる人々に新しい視点や感動をもたらしてくれます。本記事では、「いしかわ障害者アート展」と「金沢発信アウトサイダーアート Vol.17」について詳しくご紹介します。
1. いしかわ障害者アート展
開催場所: 石川県立歴史博物館
開催期間: 2025年3月7日(金)~3月16日(日)
入場料: 無料
「いしかわ障害者アート展」は、県内在住の障害のある方々が手がけた絵画、書道、写真、立体作品などを一堂に集めた展覧会です。公募により選ばれた作品が展示されており、作り手の思いや感性が感じられる力作がそろっています。今年は特に、能登地域の復興を願う作品や、能登出身の作家による作品も展示されており、地域に根ざしたアートとしての側面も魅力の一つとなっています。
また、県内の特別支援学校の生徒たちによる入賞作品や、県内外の障害のある作家の特別展示も見どころです。さらに、会場では視覚だけでなく触覚でも楽しめる「触れる彫刻展」も同時開催されており、誰もがアートを楽しめる工夫が施されています。多様な表現方法が集まるこの展覧会では、作品を通じて作家一人ひとりの想いや世界観に触れることができ、障害の有無を超えてアートの魅力を再発見できる場となっています。
2. 金沢発信アウトサイダーアート Vol.17
開催場所: 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB(地下1階)
開催期間: 2025年3月11日(火)~3月16日(日)
開催時間: 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
入場料: 無料
「アウトサイダーアート」とは、芸術教育を受けていない人々が、既存の美術の枠にとらわれず、自らの感性のままに自由に表現した作品を指します。既存の技法や形式に縛られないその表現は、時に見る人の心を揺さぶり、純粋な創作のエネルギーを感じさせてくれます。
本展には、金沢アート工房に所属する15名のアーティストによる作品が展示されます。それぞれの作品は、独自の色彩、ユニークな構成、個性的な表現方法が特徴で、見る人に強い印象を与えます。アーティスト一人ひとりの視点や思いが込められた作品たちは、観る人に新たな気づきを与え、芸術の多様性について深く考える機会を提供してくれます。
また、会場には各作家のプロフィールや作品に関する解説も展示されており、彼らの創作の背景や動機を知ることができます。アートを通じて彼らの世界に触れることで、単なる鑑賞以上の経験ができるはずです。
金沢のまちなかで、心を動かすアートと出会う
今回ご紹介した2つの展覧会は、それぞれ異なるテーマやアプローチで障害のある方々の表現活動を紹介しています。「いしかわ障害者アート展」では、地域に根ざした作品や幅広いジャンルの作品を楽しむことができ、「金沢発信アウトサイダーアート Vol.17」では、既存の芸術の枠を超えた独創的な作品に触れることができます。
どちらの展覧会も金沢市内の中心部で開催されており、徒歩で巡ることも可能です。この機会に、障害のある方々が生み出す多様なアートの世界に触れてみませんか?作品を通じて彼らの表現の魅力を知ることで、新たな視点や発見があるかもしれません。ぜひ、足を運んでみてください。