石川療育センター

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ことば・社会性のこと

待つということ

2020/5/15

Q子どもと一緒に家にいると、「○○しよう」「あそんで」と催促されたり、「お腹空いたー」とご飯を待てなかったり、「公園いきたい」「お外行きたい」って要求してきて全然待てないんです。どうしたら待てますか?

A「待つ」ということは、簡単なようで実はとても難しいことです。「待つ」ためには、先の見通しを持てることと、時間の感覚が身についていることが必要です。もしかすると、子どもたちはまだ「待つ」ことの意味がわからないのかもしれません。大人は、「待つ」ことの意味を色んな場面での経験として知っています。例えば、台所から野菜を切る音が聞こえてきたら「ご飯が出来上がるまでまだ時間がかかるな。」と思いますし、お米が炊けていなければさらに待つことも予測できます。大人は、どのくらい待ったらいいかということを状況を見て判断しています。ですが、例えば初めて行った場所で何も聞かされずに長い間待つことになったらどうでしょうか?きっとイライラして、何度も時計を見てしまうでしょう。事前に「いつも混んでいるため30分待つことがあります。」と聞かされていたらどうでしょうか?30分の間に暇を潰せるものを持って、その場所に行くと思います。
子どもたちにも、①どれくらい待ったらよいか、②待っている間に何をしたらよいかを、分かりやすい方法で知らせてみるのはいかがでしょうか?

Q具体的にはどうしたらいいですか?

A数字が分かる子には時計を見せて、分からない子にはアナログ時計の数字にシールで印をつけて「シールのところまでだよ」と伝えてみたり、タイマーを使ったり、どうしたら子どもたちに伝わるのか考えてみましょう。
そして子どもたちの大好きな玩具や本などを見せて、その時間まで待つように伝えます。
ご飯を作る間待てないのであれば、ちょっと大変ですが子どもたちと一緒に作れるメニューにして、ご飯作りを一緒に楽しんでもいいかもしれません。(ハンバーグのたねをジップロックに入れて揉む、混ぜご飯、白玉作り等)
「待つ」時間が楽しくなるような工夫をしてみましょう。

 

※TIME TIMER:60分のアナログタイマーで、残り時間が赤色で示されています。パッと見たときに残り時間がわかりやすい!!

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