石川療育センター

〒920-1146 金沢市上中町イ67番2 Tel 076-229-3033 Fax 076-229-3043

松原愛育会HOME > 重症心身障害児(者)施設 石川療育センター > お役立ち情報 > ことば・社会性のこと > 言い聞かせるより、見せて聞かせましょう

ことば・社会性のこと

言い聞かせるより、見せて聞かせましょう

2020/5/21

 「×ではなく○を伝えましょう」では、具体的に何をしたらよいのか肯定的に伝えましょうとお話しました。ことばよりもっと伝わりやすいのは、見て分かるようにちょっとした手間をかけることです。

 例えば、玄関に靴を入れる箱を用意し、靴を脱いだ時にそこに入れるように促す(そこにクツの絵を描くともっとよいでしょう)。お片付けは玩具箱に写真が貼ってあれば何をどこに入れるか分かりやすいでしょう。また、離れた場所にある玩具棚に片付けるよりは、お子さんの手元に玩具箱をおいて一緒に片付けるようにするとスムーズだったりします(動線の見直し)。際限なくおやつを要求する時には、ことばだけで「もうない、おしまい」と伝えるのではなく、空袋を見せましょう。“おわり”を自分で確認できると、お子さんは案外納得して諦められるようです。場面の切り替えが悪い場合には、次に何があるかを実物や写真で目的を知らせると良いかもしれません。言語室でもっと遊んでいたいと帰れないお子さんに、車の鍵を持たせたり、次の行き先の写真を見せるなどで、スッと帰ることができることがあります。何度も言い聞かせる前に、ひと手間かけて“見て分かる”ように知らせてみましょう。

PAGETOP