ことば・社会性のこと
×ではなく〇を伝えましょう
2020/5/21
お子さんと過ごしていると、「机の上に上ったらダメ!」「開けたらダメ!」「あっ!そこに書いちゃダメ!」と、ついつい「ダメ」ということばを使いがち。しかも、何度ダメって言ってもわかってくれない…と思うことありませんか?
なぜ、うまく伝わらないのでしょうか?それは伝え方の問題かもしれません。お子さんによっては、「ダメ(否定×)」と言われてもどうしたら良いかを自分で考えることができない場合があります。そんな時は「こうしてください(肯定○)」と具体的に伝える方が効果的です。例えば、先ほどの指示は「椅子に座わろうね」とか「ここは閉めようね。こっちは開けてもいいよ」「ここに書いてね」と言い換えることができます。肯定的に伝えるのは気持ちがいいですね!
また、「ダメ」と同じように相手の行動を制限することばに「待って」「あとで」があります。これらのことばの背景には「あとどれくらい」という意味が含まれています。私たちは状況を読み取って、すぐだなとか、数分だとか、○○ちゃんがじきに終わるから自分はその後だなとか、お母さんは今忙しいから当分無理そうだとか、理解するから待つことが出来るのです。しかし、状況を読み取ることが難しいお子さんの場合は「待って」「あとで」=「ダメ(×)」と理解していることが結構あります。「待って」と言われると怒ってしまうお子さんは、きっと「一体いつまで待てばいいの!!」と言いたいのかもしれませんね。そんな時は、「オッケー、△△と□□をしてからね」と、まずは「オッケー(○)」を伝えてみましょう。
ことばよりもっと伝わる方法「言って聞かせるより、見て聞かせましょう」を掲載しました。是非合わせてお読みください。