石川療育センター

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あそびのこと

お子さんと一緒にゲームをしてみましょう

2020/5/2

お子さんがゲームを止めず困っているというお話をしばしばお聞きします。お子さんが自分でゲームの時間を決めて守るには、見通しを立てる計画性と、不測の事態を予測する力、さらには欲求をコントロールする力と、案外、難しい能力が試されます。今は新型コロナにより戸外での活動や行動を自粛していますから、普段でも難しいのにこうした有事の中、お子さんにゲームの時間を決めさせて守らせるなんてことは正に難攻不落なわけです。大人の方も無下にゲームを「止めなさい」とは言いにくい状況でしょう。


それならば時間に余裕のある今を、ゲームとの上手な付き合い方を考えるチャンスと考えて、お子さんと一緒にゲームをしてみては如何でしょうか。思春期に入ったお子さんも、案外、大人と一緒にするゲームは嬉しいものです。何故なら自分が先生になれるからです。そしてゲームのことでいつも叱られているのに、今日は一緒に楽しめるのですから。

最初に遊ぶ時間を決めましょう(最低でも1時間は必要です)。そして、お子さんにゲームを選んでもらいます(お互いに別々のゲームをする平行遊びはお勧めしません)。そしてゲーム教室が始まります。お子さんが先生で大人は生徒。操作の方法や上手くやるスキル等を教えてもらいます。ただし、教え方はお世辞でも上手とは言えないので、やり方が分かりにくいようなら、お子さんにモデルを示してもらいましょう。それでも、大人が考えるほどに操作方法が分かるようになるものではありません。日頃、お子さんたちは分からないなりにもいろんなことにチャレンジしているのですから、それにならって大人もとにかくやってみましょう!

お子さんが選んだゲームが1人プレイだった場合、子どもは先生になります。大人がプレイしている時、子どもに教えてもらいながら遊びましょう。子どもがプレイしている時は、ほめるチャンスです。上手なプレイをたくさんほめてあげましょう。2人プレイのゲームは、対戦するものもあれば協力するタイプもあります。対戦する場合には子どもに全く歯が立たない場合もあります。大人にハンデをつけてもらうことをお勧めします。協力プレイでは子どもの足を引っ張ってしまうかもしれません。初心者に優しい子もいますが、手厳しい子や上手くできないことが理解できない子どももいます。前者のお子さんにはたくさんほめてあげましょう。後者のお子さんには下手の子にやさしくする練習や、自分と人との違いを教えてあげるよい機会と考えましょう。

お子さんとのゲームの時間は、お子さんにとっては楽しい時間であることはもちろんですが、心の揺れや胸のざわつきにさり気なく寄り添ってもらう時間ともなるでしょう。そしてこの親子の楽しい時間は、その後の会話のきっかけを増やす呼び水となるかもしれないですよ。

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